初の寧波セミナー、日系企業は米中貿易戦争に大きな関心

 11月7日(水)、寧波シェラトン・ホテルで現地日系企業向け初のセミナーを開催。

 案の定、米中貿易戦争、時局の変化に大きな関心が寄せられている。ただ、「米中貿易戦争はどうなるか」という単純な疑問について、私は予想をして答えを出す立場にない。

 実際にはその辺の分析や予想をする学者や専門家がたくさんいる。各種のメディアにもこの類の分析記事やコラムがたくさん掲載されている。私は経営コンサルタントという立場から、時局分析はするし、各種のシナリオも描くが、ただそれが目的ではないし、またそれで完結するのでもなく、それぞれのシナリオにどのような対策を講じるか、企業ベースでスタディーするのが私の仕事だ。

 在中の外資企業、日系も含めてこれまでにすでに大きな経営課題を抱えてきた。それは人件費をはじめとするコストの問題だ。この課題に果たして本気で取り組んできたのか、企業によってはそれぞれの様相だった。今回の米中貿易戦争はあくまでもこれら従来の問題を一気に表面化、尖鋭化させた触媒にすぎない。それだけの話である。

 故に、米中の問題がどうなるか。ある意味では企業にとって、これを予想する意味はそれほど大きくない。つまり外在的要因よりも、内在要素にフォーカスしたほうがよほど実効性があるということだ。

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