ハロン湾クルーズ(6)~贅沢三昧な閉じこもり旅

<前回>

 2泊3日というクルーズ、ほとんど船内滞在の閉じこもり旅だった。客室は立派で、レストランやバーも大変立派だった。コーヒーやティーが常時用意されているので、リラックスができる。

 読書に耽る時間ほど贅沢なものはない。読書で疲れたら、ジャグジーバスに浸かって美しい風景を眺めながらのリラックスタイムもまた贅沢だ。そんな贅沢三昧な船旅であった。

 クルーズ船の運営を見ると、クルーのスタッフは合計9名か10名といったところ。船舶操縦士以外のメンバーは一人多役をこなしている。マッサージを担当するスパのスタッフは皿洗いも客室清掃係も兼務している、といった具合だ。

 近代の企業経営は業務の細分化が進み、従業員の各自の担当領域・守備範囲がかなり狭くなってきている。組織横断的な合理性の追求、といった俯瞰的視野が失われる中、むしろこの小型クルーズ船が現状超越の運営モデルを提供してくれた、と言えるかもしれない。

 2泊3日の旅、朝から晩までサポートしてくれたクルーの皆さんに心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

<終わり>