【時事解読】日本の生活保護受給者数をゼロにする方法

 日本の生活保護受給者数をゼロにする方法。

 フードバンク――。マレーシアでは、素晴らしいプロジェクトがスタートした。毎日、大量の食品が販売・消費されないまま廃棄処分にされている。マレーシアは1日1万5000トンの食品ロスがある、そのうち3000トン分は安全でまったく問題たく食べられるものである。それでフードバンクを作って、一定の流通ルールに従ってこれらを低所得層・貧困層に供給する。

 素晴らしいことだ。日本はなぜできないのか。

 日本の場合は数年前のデータだが、1日1万7000トンの食品ロスが出ているそうだ。日本の衛生条件や法規制・運用を考えると、マレーシアよりもはるかに可食率が高いだろう。もしや1万トンくらいになるのではないかと。それは400万人分以上の食事が賄えるわけだ。日本の生活保護受給者数は昨年現在213万人。ちょうど食の問題が解決できるような量ではないか・・・。

 体面が悪いとか、そんなことを言っていられるか。まったくそういう問題は存在しない。憲法に保障されているのは、生存権であって、体面権ではない。国から食糧を供給されるだけでも感謝すべきで、腐った残飯でも何でもない、賞味期限内の立派な食べ物なら、文句を言う立場にない。

 流通や供給システムといったテクニカルな問題の解決はそう難しい話ではない。せっかくマイナンバーも出来たのだから、それと連動させて運用する手もあるだろう。さらに食品供給者である業者は社会的貢献として評価されるべきだろう。いままで廃棄してきた食品が生かされることである意味、心の安寧を得られるかもしれない。

 住居の問題も衣服の問題も医療の問題も、発想次第ですべて解決できる。生活保護者には現金ではなく、現物を支給するのだ。ルックイーストなんて、それよりも、日本はルックウェスト、ルックサウスで、この辺はマレーシアにしっかり学ぶ必要があるだろう。