ペナンのB級グルメが発達する理由とは?

<2018年8月ペナン食い倒れ日記へ>

 3泊のペナン出張兼グルメツアー。

 3月11日(月)、早朝7時クアラルンプールを出発。車で350km北上、11時ペナンの日系企業A社に到着。12時すぎヒアリング終了。ジョージタウンへ移動。ホテル・ジェン(Hotel Jen)にチェックイン。夕方までは部屋で仕事。

 夕食はホテルから徒歩5分のところにある「ニューレーン屋台村」(New Lane Street Foodstalls)で取る。年を取ったせいか、ここ数年は自分自身の「A級グルメ離れ」が進んでいることを実感する。A級を否定するつもりはまったくないが、肩が凝る、というまったく自分の問題である。

 取引先や友人から高級料理店での会食に誘われても、失礼を承知の上で、居酒屋などのB級店への変更を要求したりもする。できれば、Tシャツ・短パン・サンダル姿で臨みたいくらいだ。とにかく、形式ばったものが嫌いで、何事も楽な自然体に価値を置きたい。

 そういうなかで、マレーシアほど私が望むこのスタイルにぴったりな国はほかにない。食に関してこの国はまさにB級王国なのだ。特にペナンのB級グルメはおそらく、世界でもトップクラスだ。

 アジアのなかでいえば、台北も良い。ただ、ペナンに比べると数段洗練されているし、お値段も高めになっている。ペナンのB級は一切「化粧なし」の素顔であるうえ、とにかく安い。こんなに安くていいんですかと苦情を言いたくなるくらいに安いのだ。

 贅沢したくても、贅沢できないのが、最上の贅沢だ。それよりも、知人から聞いた話だが、ペナン人はどんな大金持ちでも吝嗇家で、とにかく安くなければ売れない。食もまた然り。

<次回>