6年で1万キロの走行、「運転不精」な私と自動車社会の変化

 12月17日(火)。2泊3日のジョホールバル出張を終え、クアラルンプールに帰還する途に就く。今回の出張は飛行機を使わず、車を運転して往復720kmを走った。先日、補修された釘の刺さったタイヤが問題なく、快走してくれたのは何よりである。

 私はあまりドライブ好きなほうではない。マレーシアに来て買った新車だが、6年経って今回の遠出でようやく1万キロ達成という、誰にも笑われる低記録保持者である。市内のちょっとした移動は、妻が妻の車を運転してくれるし、あとは最近安いGrabも愛用している。駐車場探しとかルート設定とか、めんどくさいし、その分コスト的に割に合わない。もちろん、酒を飲めないのもデメリットだ。

 マレーシアは車社会である。車がないと、基本的に動けない。ただ時代が変わり、はたして自動車を保有する必要があるかというと、その必要性は薄れつつある。トヨタがいま自動車製造業から、モビリティ・サービス・プラットフォームというサービス業への転身に取り組んでいる。まったくその通り、時代はそうした方向へ変わっていると思う。

 出不精ならぬ「運転不精」な私にとって、自動車社会の変化は何を意味するのか。あまり深く考えたこともないが、せっかく買った車を今後少しでも多く使ってやろうと、そう決意したのである。