タイヤに刺さった1本の釘、メカ音痴の修理体験談

 愛車のタイヤ空気圧警告灯がついて、タイヤをチェックすると、1本の釘が刺さっていた。タイヤはまだ1万キロしか走っていないので、交換しないとダメだろうか。

 インターネットで調べると、釘を抜いてタイヤを補修すれば使えると書かれていた。不安もあって、フェイスブックに投稿してみた。数多くの友人から返事をいただいた。まとめると、こうなる――。

 サイドウォール(側壁)かトレッド(地面につく溝がある部分)か、釘が刺さった場所による。サイドウォールの場合は薄く作られているので、傷の補修を断念すべきだが、私の場合はトレッドなので、修復可能だという。意外にも同じ体験をもつ方が多くて少々驚いた。

 また「ドイツ車のディーラーは、タイヤ交換がマニュアル上の標準作業だ」ということも教えてもらった。なるほど。ドイツ車のタイヤが特に脆弱で補修困難だということはまず考えにくいので、おそらく他社より高い安全基準を確立し、ブランド・イメージという意図も込められているのだろうと思った。

 補修決定。保険会社の無料出張サービスを利用して、まずスペアタイヤに交換。無知で笑われるかもしれないが、スペアタイヤが一時的なものだったとは知らなかった。80キロ以下の走行やら一時的使用限定やら注意書きだらけのスペアタイヤを見て愕然とした。

 入れ替わりに昼過ぎにタイヤ修理屋が到着。傷のタイヤを持ち帰って補修する。修理の方法によって、難易度は違うようだ。タイヤをホイールから外して、内側からパッチを当てる内面修理だと、それなりの技術も時間も必要だ。夕方に見事に修復されたタイヤを持ってきて再度取り付けて、仕事完了。

 私は本当に比類なきメカ音痴で、機械や機器類が故障すると、どうにもならない。これで一件落着。しかも、色々と勉強になった。