5つの「きく」、立花流で目指す卓越したコンサル

 新人教育が進行中。そもそも、コンサルタントとしての良し悪しをどう区別するか。立花流の方法は、以下である。

<パターン1=普通のコンサル>
 顧客企業 「A方法は大丈夫ですか」
 コンサル 「法律で、A方法はダメです」

<パターン2=良いコンサル>
 顧客企業 「A方法は大丈夫ですか」
 コンサル 「どのようなご趣旨や目的で、A方法を取るのでしょうか」
 顧客企業 「X目的で、A方法を取りたいのです」
 コンサル 「A方法は、法律でダメですが、もし、X目的であれば、B方法もあります」

<パターン3=卓越したコンサル>
 顧客企業 「A方法は大丈夫ですか」
 コンサル 「どのようなご趣旨や目的で、A方法を取るのでしょうか」
 顧客企業 「X目的で、A方法を取りたいのです」
 コンサル 「なるほど、さらに伺いますが、X目的で最終的に目指される方向とは」
 顧客企業 「Y方向です」
 コンサル 「Y方向であれば、A方法の場合法的問題がありますが、それよりも、B方法、C方法、D方法と3つの方法があります」
 顧客企業 「B方法、C方法、D方法という3つの方法ですが、どれが一番良いですか」
 コンサル 「では、B方法、C方法、D方法という3つの方法を徹底検証したうえで、メリット、デメリットを提示し、総合評価とコ メントを付して、早急に提案書をまとめます」

 「聴く」「聞く」「訊く」「効く」「利く」という5つの「きく」が基本です。上記のパターンをあてはめると、

 パターン1=「聴く」・・・・・耳で聴く
 パターン2=「聞く」・・・・・口で聞く
 パターン3=「訊く」・・・・・頭で訊く

 この3つのパターンの「きく」の差によって、下記の差が歴然としたものになる。

 「効く」・・・・・効き目が現れる。
 「利く」・・・・・役に立ち、利益につながる。

 つまり、立花流は、次のとおりである。

 「まず耳で聴いて、そして口で聞いて、さらに頭で訊いて、いよいよ効いて、最後に利いた」

 普通のコンサル、良いコンサル、そして、卓越したコンサルは、この5つの「きく」で分かれる。立花流といっても、私自身もまだまだ、発展途上である。