東京出張(2)―泊まれば都の都ホテル、私のオアシス in 東京

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23802都ホテルの客室からの眺め、森のような庭園で心が癒される

 森の朝、鳥のさえずりが贅沢な目覚まし時計。大都会東京のど真ん中、こんな夢のような世界があるのです。私の東京出張の常宿は、ここ、白金台の都ホテル(シェラトン)です。東京都内で同じようなランクのホテルなら、2万円3万円当たり前ですが、なぜかここはいつも良心的な料金設定になっています。ちなみに、予約はいつも「一休ドットコム」、今回は3連泊の特別料金で一泊11,600円(税サービス込み)でした。

 月曜日のランチは、ホテルに戻って取ることにしました。このホテルは、飲食関係も相当しっかりしています。まず、足を運びたいのは、蟹クリームコロッケの美味しい日本料理「大和屋三玄」、えっ、コロッケ?という方もおられるでしょうが、一度食べてみると納得します。とにかく、気持ちを豊かにしてくれるのです。

 作家の北方謙三氏が、「名の通った和食の老舗が、コロッケを出したことに、私は敬意さえ抱いた。料理は、やはり心なのだとも思った。・・・だからと言って、私はコロッケを宣伝して歩いてはいない。味は、思いの中に収いこんである。そして、さりげなくまた註文する。また食べに行くということが、料理と、料理人と、店に対する私の礼儀の取り方なのだ」と、地味な表現でこの店を絶賛。これは、美食の哲学でもあると、私が自分のグルメの指南にしています。

23802_2都ホテルの中華料理「四川」でランチ

 今回は、残念ながら、「大和屋三玄」が内装リニューアル中で休業だったので、蟹クリームコロッケをあきらめざるを得ません。その代わりに、もう一店食べたい店、中華料理の「四川」に行きました。行ってみると、ランチというのに満席。待つこと15分、スタッフの笑顔で案内された窓側の席は、美しい庭園を眺めるベストテーブルでした。ありがとう!早速ビジネスランチセットを注文。麻婆豆腐、牛肉炒め、前菜、スープの4品で2100円なり。実は、この店の一番のお勧めは、陳麻婆豆腐でしたが、普通の麻婆豆腐も食べてみようと、そのまま注文しました。「陳」より、若干山椒のしびれ度が落とされていてマイルドになっています。少しパワー不足気味ですが、なかなかの逸品です。

 午後からは、神田神保町にある出版社の編集長S氏と著書出版の打ち合わせ。その後、近くの小料理屋で会食。いろいろ、面白い話題で盛り上がりましたが、また別の機会に書きます。

23802_3モヒートと今日を締めくくる一服

 ホテルに戻るとまだ9時。そのまま、地下1階の「M Bar」へ直行。座る場所は、いつものカウンター。静かなクラシックジャズが流れるなか、自分への労い、今日を締めくくる1本のシガーに火をつけます。

 ちょうど、「ハバナクラブ」のカクテルフェアをやっていたので、一杯目の酒は、まず、「モヒート」にしてみました。モヒート (Mojito) はラムベースのカクテルで、キューバのハバナが発祥の地。あのヘミングウェイもこよなく愛したことで有名、彼の好んだレシピはドライ・ラムにライム、ミントの葉、砂糖ではなくシロップに2ダッシュのビターズでした。ミントの葉は乳鉢ですり潰し、すべてを豪快に混ぜて供されたといいます。「M Bar」の「モヒート」は、すり潰してはいないが、どさっとミントの葉が入っていて豪快でした。

23802_4キューバ・リブレと野菜スティック

 キューバ気分で盛り上がると、2杯目は、「キューバ・リブレ」。そして、最後は「アイリッシュ・コーヒー」で締めくくったとき、すでに11時になろうとしていました。

 今日も、健康で幸せな一日を過ごせました。感謝。

<次回>