名刺の話、セピア色を帯びたセンチメンタル雑想

 コロナ以降、ほぼ名刺というものは使わなくなった。印刷する必要もなくなり、その分経費削減できてコロナの「恩恵」に感謝せざるを得ない。

 他人の名刺はどうか。名刺をいただいて、名刺箱に収納するが、気がついたら、何箱もある。失礼ながら、お顔を思い出せない方が多くて、今何しているかと気になる。

 普通の会社員なら、定期的に異動があって、静態的な名刺では、アップデートできないという欠点が目立ってしまう。同じ会社なら、基本的にメールアドレスが変わらないので助かる(国内海外間の異動で変わることもある)。
 
 ところが、最近気になることだが、転職や独立が増えてきている。すると連絡が途絶えてしまう。そんな中、SNSは役に立つ。お名前で検索すると出てきたりすることも多い。

 SNSを使わない人もいる。その場合、たまたま先日私のウェブサイトをフォローしている方がいて、その方から連絡をいただいて、めでたく十年ぶりのバーチャル再会が実現したのだ。

 名刺よりもやはり属人性と即時性では、ウェブのほうが上だ。時代が変わったのだ。

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