レトロ銀ぶら(1)~登亭の松竹梅マーケティング

 10月4日(土)、深夜の羽田発なので、昼間はレトロ銀ぶらすることにした。まずは食事。早めの昼ごはんは、定番の「登亭」のうなぎ。あれれ、なぜか安めだった(と記憶している)昼セット(ウナギどんぶり)がなくなった。

141004-1124-東京-銀座-登亭

 私が最終的に注文したのは、竹セットと肝焼き、そして冷酒1合。あとからやってきた客の注文を聞いていると、「竹」が大半だった。松竹梅の商品ライン組み立てはビジネススクールで学んだマーケティング・定価戦略の基本である。消費者はどうも無難な中間を選ぶ傾向があるから、そうした意味で上下の両方が飾りになる。

 以前、この店に来たとき昼の場合、特価商品のどんぶりに注文が集中していたような記憶がある。そこで特価商品を潰し、松竹梅の主力化によって客単価を大幅に引き上げることができたのである。やったね。

 しかし、登亭の松竹梅の違いは一体どこにあるのか。違いがあることは間違いないだろうが、その違いが1000円程度の格差によって適正に反映されているのか、それは消費者の価値判断にゆだねるしかない。

 いずれにしても、登亭の商品ライン調整は適正な戦略選択であろう。

<次回>