平和な熱帯景色と不穏な世の中

 熱帯の景色を眺めていると、北東アジアの雪景色や冷涼な空気が恋しくなるときがある。恋しくなったら、飛行機に乗って北へ飛べばいい。しかしそんな日常は非日常になってしまった。

 少し遅れて、マレーシアもオミクロン株にやられて、確認感染者2万人を超える日々が続いている。いくらオミクロンは重症者が少ないからといって、母集団が大きくなれば医療逼迫が生まれる。決して油断はできない。

 マレーシア政府は一時、エンデミック(地域風土病)移行宣言や国境の開放を検討していたが、さすがに無理だとわかって先送りにした。賢明といえる。

 コロナと相まって、ロシア・ウクライナ情勢が緊迫し、戦争にはならないとは思うが、不穏な世の中である。コロナは神の使者であり、人類に警告を発しているのに、人類はまだ悟らないようだ。

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