被害者が悪い!騙され続ける日本人の本質

 フィッシングメールは増えている。JR、えきねっと、au、メルカリ、三井住友カード、三菱UFJ、AMAZON…。日本人ならだれでも利用しているような大手業者に偽装されることが多い。

 送信者アドレスをみれば、たまに「ANAZON」のような少々精巧に工作されているもの(といってもよくみればわかる)もあれば、「.cn」といった粗末なものもある。基本的に送信者アドレスや怪しい日本語から、すぐにフィッシングであることがわかる。

 それでもフィッシングにかかる日本人が多いから、来る日も来る日も犯罪者は大量送信している。日本人の自己防衛意識が低い。加害者が悪であっても、被害者は善にならず、ただの弱にすぎない。そうした自覚が足りない。多くの日本人は「弱=善」と誤認している。

 「安全」「安心」の副作用は、防御能力の低下。日本社会は全体的に平和で、よりその副作用が強まる。無菌の環境から弱者しか生まれないという原理を理解してほしい。

 日本人が世界で騙されているのは、カモの確率が高く、犯罪者にとって犯罪コストが低く、犯罪成功率が高いからだ。なので、被害者は気の毒だが、一方、犯罪誘因の増強に加担しているだけに間接的な加害者ともいえる。

 「被害者が悪い」といったら、日本では叩かれる。それは構わない。被害者が悪いと、私は声高に叫びたい。

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