スリランカ日記(1)~デュシタニ・バンコクというホテル

 12月26日の夕方、バンコクのスワンナプーム国際空港に降り立った。スリランカへは、上海から直行便が飛んでいない。早朝のドラゴン航空便で香港へ行き、香港発シンガポール経由のキャセイ便に乗り継げば、同日の深夜にスリランカのコロンボに到着できる。フライトと乗り継ぎの時間が長いので、あえて今回はバンコクの翌日乗り継ぎにして、バンコクでゆっくりと1泊することにした。

31556_2デュシタニのロビー
31556b_2エレベーターホール

 途中降機の目的はもう一つあった。デュシタニ・バンコクという古い名門ホテルに泊まり、そして、デュシタニの誇りとも言えるタイ料理レストラン、ベンジャロン(Benjarong)で夕食を取ることだ。

 バンコクといえば、素晴らしいホテルが多い街だ。その筆頭に、マンダリン・オリエンタル・ バンコク(旧オリエンタル・バンコク)が挙げられる。1人の宿泊客に対して4人ものスタッフが付くと言われているほどの名門で、インスティテューショナル・インベスター誌やコンデナスト・トラベラー誌などの権威誌による調査で常に世界のトップクラスに選ばれている。

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31556b_3デュシタニの客室(スタンダード)

 そして、比較的に新しいが、スコータイホテル・バンコクもバンコクの名門ホテルの一つだ。こちらは、世界最高級のアマンリゾートを設計した、名建築家のエドワード・タトル氏らが手がけたもので、一躍有名となった。

 オリエンタルやスコータイに押され気味のデュシタニは、どんなホテルか、私がずっと興味をもっていた。今回は、やっと泊まる機会に恵まれた。

31556_4デュシタニ・バンコク館内

 夕方18時過ぎ、ホテルに到着。フロントの日本人スタッフに出迎えられ、いかにも事務的な対応で、感動はない。

 巨大な柱が屹立するロビーは、配置されたスポットライトの間接照明に照らされ、宮殿のムードが漂う。地下や中二階へ続く階段や段差は巧みに活かされ、そして、重厚な造りの調度品、随所に見られる生花、ピアノとバイオリンの演奏、世界の有名人の宿泊記念写真コーナー・・・孤高な貴族的な空間は華やかさを誇示しつつ、傲慢さすら感じさせる。

 シャワーを浴びて、早速目指すはあのタイ料理レストラン、ベンジャロン(Benjarong)だ。

<次回>