流氷紀行(1)~「瀬戸際」の日本か?

 2月9日、早めの春節連休を取り、全日空の虹橋便で夕方に羽田空港に降り立った。

 「瀬戸際の日本経済」・・・・・・

 浜松町に向かうモノレールに乗ると、いきなり週刊誌の車内広告でびっくり。4か月ぶりの日本だが、確実にムードの変化に気付く。どんな社会でも光と影がある。メディアがどっちに焦点を当てるかによって、ムードが幾分も変わるだろう。日本のメディアでは、少数の数紙、数局を除いて扇情的な報道をする傾向がかなり濃厚である。

 扇情的な報道は、報道の自由だから文句を言えない。問題は、読者、視聴者がきちんと自分の視点をもって接することができるのか、という点だ。

33490_2モノレールの車内広告

 テレビをつけると、民主党批判の一色だ。わずか半年前、「政権交代」をあれだけ大きく祭り上げたのは、どこの誰?政権交代の直後に、私がブログで書いた「2009年08月31日 腐った肉と正体不明な魚、政権交代のための政権交代か」だが、その通りの結果になった。

 1995年、上海の日本総領事館で在外投票をしてから、この15年に私は一度も選挙に行っていない(皆さんに推奨しているわけではない、念のため)。国民としての義務放棄ではない。票を入れたい党や候補者がいないからだ。「腐った肉」か「正体不明な魚」から選べといわれたら、断食しかない・・・

33490_3御成門近くの「魚串然」、魚は確かに旨い

 19時、浜松町の近く(御成門)の魚専門居酒屋「魚串 然(ウオグシゼン)」で、出版社の方と打ち合わせ会食。初校の終わった原稿を受け取る。「中国労働契約法」、700ページを超える著作。初めての出版で、思わず嬉しくなった。酒も進む。

33490_4インターコンチネンタルのバーから見る東京の夜景

 22時、宿泊先のインターコンチネンタル東京ベイに戻り、本日の一本(シガー)をいただきにバーに入る。レインボーブリッジの夜景が一望できるバーで、迫力満点。

 さて、明日は白銀の北海道へ向かう。

<次回>