卑怯極まりないテロ式ストライキには徹底抗戦!

 江蘇省の某日系企業のストライキ事件の処理に追われる土曜日になった。

 前触れもなく、予告なしのストライキに突如として突入。正常出勤しようとする従業員を阻止、経営妨害。一連の条件を押し付ける。会社に検討の余地を与えず、即答を迫る。

 卑怯極まりないテロ行為だ。徹底抗戦しかない。

 ストライキ(罷工)は、中国では法的に認められていない。ストライキなどの争議権について、中国憲法には、労働者の権利として認める規定はない。ストライキ決行した場合、労働契約上の労働者の労働義務放棄、つまり労働契約の不履行とみなす。

 権利と義務の対等原則に基づき、労働義務の不履行行為に対し、その分、会社の賃金支払い義務も消滅する。ストライキの続行は、無断欠勤として規程上の日数に達した時点で懲戒解雇とすることをスト参加者に通告。

 たとえ、一時生産停止に追い込まれても決して不当なスト行為に屈しない。この会社の決断は、素晴らしい。全力サポートする。

 条件を飲む飲むないことを議論する場ではない。テロリスト的な行為で、議論の場が設けられることはない。

 労働局の役人が現場に駆けつけて、「チンピラ連中が酷い」と憤怒。開発区の役人は、「大量解雇になった場合、代替の労働者を手配して支援する用意がある」と全面的協力を約束。

 いよいよ沈静化し、収束に向かう騒動。

 ストライキの適法性はさておき、中国の多くのストライキを見てきたが、レベルが低い。幼稚だ。法的根拠もなければ、議論する土俵さえできていない。ストライキの目的達成のためにも、戦略と戦術が必要だが、皆無だ。品質の悪いストライキだ。

 そういう意味でも、プロ化のできない中国の労働者の脆弱さが露呈する。もっと勉強してほしい。笑いに笑えないが・・・

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