天安門前での記念写真

 昔働いていたロイター通信社のOB/OG会の通信簿から、先日、OGのT子さんからメールが入った。

 「あのときの北京旅行のことを思い出して、本当に懐かしい・・・」、と。北京旅行とは1994年夏のこと。当時、ロイター全盛期で、北京へ社員旅行でロイター日本の社員たちが招待された。私はちょうど、上海に赴任したばっかりのとき、北京出張を作って、合流して一緒に遊んで、北京の街を回った。

 天安門前での記念写真を引っ張り出しては、ああ、若かったなあ。サラリーマン時代が無性に懐かしくなる。仲間がいっぱいいた。悩みを打ち明けたり、上司のこと悪口をいったり、酒を飲んではドンちゃん騒ぎ・・・

 経営者になってみると、がらりと情況が変わった。起業当初、切羽詰っていることもあってか、友人と交際する余裕がまったくなくなった。知らないうちに、友人が一人、二人と消えていった。

 一期一会の真義をようやく心得たような気がする・・・