人件費コスト上昇、今年は本格的に深刻化するだろう

 私は、毎日中国紙で「第一財経日報」と「人民日報」(あとは香港紙になるが)を読み、インターネットでもニュースやブログをチェックしているが、ここ1ヶ月大きな異変を感じた。

 「所得分配の改革」や「賃金引上げ」の文字は出ない日がないほど、頻繁に紙面を飾るようになった。数日前に、浙江省も最低賃金の引き上げを発表した。昨年据え置きだったため、今年はどこも二段飛びで、大幅に引き上げている。

 それでも、物足りない。地方平均賃金の50%程度まで最低賃金を引き上げようとの提案も上がっているようだ。上海あたりの社会平均賃金が3000元強であれば、最低賃金は1500元が目安になるだろう。

 一連の数字は、ちゃんと検証しているのか、根拠はどこにあるのかというと、かなり怪しい。官が頭をたたいて(中国語で「拍脳袋」という)決めているのではないか。

 労働集約型企業は、かなり厳しくなるだろう。ベトナム行きか思い切って労働生産性を向上させるか、選択を迫られている。

 一方賃上げには、労働組合の出番が多くなる。団体交渉やら何やら、少し元気になった中国はすぐにあれこれやりだす。よく考えると、家庭も国も一緒、金がないとき、団結一致で文句を言わないが、少しでも豊かになると、ガタガタとくる。

 とても、残念だ。

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