田舎暮らし、マレーシアで自宅購入へ

 明日は、クアラルンプールの弁護士事務所で不動産売買契約(SPA)にサインする。マレーシアに移住して9年、これからも長く住む目途がついたので、自宅用の土地建物を購入することに決めた。

スレンバンの街並み

 場所は、クアラルンプール中心部から60km、国際空港から40km離れたスレンバン(Seremban、中国語名:芙蓉)という、人口37万人の小さな田舎街。距離的には東京と鎌倉という感覚ではないかと思う。ただスレンバンは観光スポット皆無で、観光客が来ない緑の多い街である。

 東京や上海、香港といった大都会に住んできた私はにとっては、田舎暮らしが小さな夢だった。人混みも、高層ビルも、繁華街も、百万ドルの夜景も、もううんざり。現代社会では、人間はまさに巨大機械の歯車になり、いかにも無機質的な暮らしを強いられている。潤いがほしい。

 スレンバンの街は、端から端まで車で走っても30分とかからない。半径3kmという生活圏、そしてすぐ近くに山と森があるのは大きな魅力である。