「バルコニーでの洗濯物干し禁止」
私が泊まる三亜マリオット・リゾートの客室に、このような標識が掲示されている。守られているのかなと館内をぶらぶらしていると、案の定あちこちのバルコニーに洗濯物が干されている。写真撮影されたもの以外に、このブログの掲載に適さない洗濯物も多数干されているのだ。
リゾートは、お客様に非日常的なシーンを提供する施設として、公衆の目に触れる洗濯物干しを排除しているわけだが、問題はその趣旨は理解されているのか。ホテルの浴室には大抵洗濯物干しのロープが設けられているが、それを利用すればいいのに。
いや、湿っぽい浴室よりも、せっかくの南国の太陽だから、天日干しで仕上げた方がさぞかし気持ちは良いだろう。しかも、金を出して泊まる部屋なんだから、どこに洗濯物を干そうとこっちの勝手だろう。こういう客も結構いるのではないか。
自分が他人にどう見られているのかを気にしない。世界のコモンセンスに挑戦する人が中国にまだ多いような気がする。最近、中国のメディアでも、「軟実力」、ソフトパワーが叫ばれるようになった。お金を持つことは大変結構なことだが、お金以外に大切なもの、お金よりも大切なものは世の中にたくさんあるのだ。
「バルコニーでの洗濯物干し禁止」という標識が中国のリゾートホテルの部屋から排除され、そして、洗濯物がリゾートのバルコニーから排除される日を、首長くして待っている。