アニマル・コンサルの日々、2歳誕生日おめでとう

 2010年10月5日、ゴン太くん、2歳の誕生日を迎えた。

 すっかり家族の一員になった。私の深夜の仕事中でも寝ずに、最後まで付き合ってくれている毎日、ご苦労さま。

 家族の一員である以上、私はゴン太くんのことを「ペット」と思っていない。私は、「ペット」という名称が嫌いだ。ペットの語源は、「撫でさする物」といって、人間に対しての付随的下位の存在、つまり蔑称めいたニュアンスがあるからだ。欧米では、「コンパニオン・アニマル」と呼ぶ傾向があり、伴侶動物、パートナーとして人間との対等的立場を表現するものである。

44716_2妻の手作りケーキを前に、2歳を迎えるゴン太くん

 コンパニオン・アニマルの人間への関わり方は、「見せる」「関わる」「愛着協調性の強化」という三つのレベルがあると一部の学術論文が指摘している。さらに、アニマルの対人能力の規範化によって、工学的応用の研究テーマを結び付ける動きも出ている。つまり、機械の擬似的感情状態でユーザーの人間との距離感を短縮させるものである。

 ドライバーが自動車のハンドルにふわふわしたカバーをかけたり、女子高生が携帯電話にじゃらじゃらふわふわした飾り物をつけたりする。人間が不安や孤独を感じたとき、愛情飢餓感があるとき、「ふわふわしたもの」を無意識的に求めてしまう。それは、アニマルの一部との触れ合いによって、安心感を取り戻そうとする行為(本能)だと私は思う。

 逆に、アニマルをじっくり観察すると、アニマルもふわふわ感を好むことが分かる。ただ、人間と決定的に違う行動パターンを取っている――。最初からふわふわ感物体に飛びつくのではなく、まずはその物体が生き物でないことを確認してふわふわ感を受け入れるのである。

 アニマル心理学、アニマル工学の研究成果に基づいてその延長線上で、私はコンサルティング現場で組織行動学、人間行動学への関わりと応用にいま、実験的に取り組んでいるのである。

 ゴン太くんとの触れ合いを、人事コンサルの仕事にも結びつけるヒントやひらめきを捜し求める日々、今後も続く。

 Happy Birthday!ゴン太くん。これからもよろしく。