iPhone親子孫3代を眺めて

 iPhoneの4S、7、7Plus。私が使っている3台のスマホ。親子孫3代、サイズがどんどん大きくなる。電話機としては大きくなればなるほど使いにくくなる一方、パソコンとしては小型化が進化になる。ノートパソコンは英語で「ラップトップ」というが、スマホの実体は「ハンディパソコン」なのだ。

 最新のiPhoneはすでに15になろうとしているのに、ようやく、私は1台の潰れかけた4Sを、しかも中古の7Plusに買い替えた。ショップにいくと、どんどん上位新型機種を勧められるが、要らないときっぱり断る。使えればいいのだから、貴重なお金は新機種の買い替えよりも、ほかに使い道がくさるほどある。

 「古い」とか「時代遅れ」とか…。周りにどう見られようと、私はほとんど気にしない。

 iPhoneに関していえば、4や4Sあたりが革命的な製品だったが、それ以降は単にバージョンアップして次から次へと消費者に買い替えさせ、メーカーの儲けを増やすだけの商品になった。世の中、新機種発売に徹夜並んでいち早く手に入れようとする消費者がたくさんいる。彼たちが手に入れるのは、単にスマホの機能だけではなく、心理的な満足なのだ。

 「新発売」という言葉に釣られる消費者が多い。「新=善」という固定観念がこびりついている限り、業者のマーケティング戦略は失敗しない。大衆、マス向けのビジネスの基本は、消費者洗脳である。

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