「地産地消」が鉄則、スレンバン自宅の改装工事

 スレンバンの新居。ようやく屋内の改装工事が終わった。今日からは屋外工事がスタート。まずは南国仕様日除け屋根の施工。そして造園工事もほぼ同時進行で始まった。

 マレーシアの改装工事は水増しだったり、納期遅延だったり問題が多い。しかし、私のほうでは基本的にそういうのが一切ない。なぜなら、色んな秘密もあるのだが、基本的に友人経由とすべてスレンバン現地調達。

 田舎町は何よりも「匿名性」が低い。デザイン事務所から、工事屋や設備業者、造園業者までほぼつながっている。幼馴染だったり同級生だったり親戚や知り合いで形成されたサプライチェーンであるから、誰もが悪いことができないし、しようとしない。悪いことをしたら村八分。これは日本にそっくりだ。

造園終了

 慣れたクアラルンプールから業者を手配するのは簡単だが、私は一切しなかった。エアコン1台を買うにしても、すべてスレンバン現地人が経営する店舗でお金を落とす。そこまで徹底する。地産地消とは、農産品だけではない。

 スレンバンでは、みんなが「スレンバン人(Serembanian)」と自称している。しかし、先輩後輩の感覚はまったくなく、助け合うことだけは熱心。人情がとにかく厚い。端午節を控え、今日、わざわざちまきを自宅まで届けてくれる華人がいた。知らない街に住む孤独感は皆無。むしろクアラルンプールより連帯感が濃厚になった。

 私はもう大都会に住めない。

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