セミナー早退者の生態、そして悪徳先生にならない決意

 明日5月12日(木)、中国人人事担当者向けの中国語セミナー。定員30名のところ、とうとうオーバーブッキングで34名の開催になった。

 当日キャンセルが出なければ、最後申し込んだ4名が、机なしのスタッフ席になってしまう。何とか1席か2席のキャンセルが出るだろうと事務局が読んでいるようだ。

 中国人向けの中国語セミナーの特徴は、必ず当日キャンセルが出ることと、必ず早退する人がいることだ。4時ごろになると、ソワソワし出す。タイミングがよくちょうど休憩になると、トイレのついでにそのまま消えるパターンだ。

 最近なくなったが、昔、出席名簿にサインして、資料だけもらって、なんとセミナー開始前に、そのまま消える強者もいた。

 「うちの会社の中国人スタッフは、ちゃんと先生のセミナーを最後まで聞いたんでしょうか」。こういう日本人上司もいる。早退防止策として、最後に小試験でもやったらどうでしょうかというご提案もあったりして、まあそこまでやらなくても、大人なんだから。

 私の話が面白くなければ、役に立たなければ、会社の金を使って渋々来るのが、もったいない。参加費の無駄だけでなく、時間という機会損失がさらに大きい。

 かといって、日本人以上に勉強熱心な中国人担当者もいる。いや、結構多いのだ。質問攻めで私の休憩時間をすべて奪う人もいたりして、最近は、弁護士を休憩時間のQ&A担当にあてて、ホテルの美味しいコーヒーを一人でひそやかに楽しんでいるのが、この私でござる(でも、引き続き質問攻めでお願いします)。

 で、最後になるが、セミナー早退者を非難しているわけではないことを声明しておこう。いつもより早めに夕食の買出しに行ったり、幼稚園へ子供の迎えに行ったり、明るいうちに愛車の洗車に行ったり、花とチョコを買ってデートに行ったり、あるいは単に公園のベンチに座って青空を見上げていたり、あっ、失礼、残った仕事を片付けに帰社したり、なんでも結構だが、遠慮ご無用、従来通りに早退してもらって結構だ。有意義な人生を送るのが一番だ。

 セミナー終了直前の点呼や小試験をやる悪徳先生ではございませんので、私は。では、明天見。