6年ぶりに携帯電話を買い替えた。iPhone 4を入手した。
最新鋭機種への憧れよりも、アップル社のスティーブン・ジョブズ氏に興味があっての購入だった。経営学を勉強する人間なら、誰もが触れたことのあるケースの一つは、アップル社とジョブス氏だ。そして、プレゼンテーションの達人として、ジョブス氏のプレゼンスキルも世界トップクラス。
iPhoneを入手してみると、なるほど納得と、ジョブス氏の人柄が浮かび上がる。分厚い取扱い説明書がなく、メカに弱い私でも短時間で機体を使いこなした。
ユーザーフレンドリー。この一言に尽きる。ユーザーの目線でものを見、ユーザーの脳でものを考えると、このような製品が生まれるのだ。
電子メールやブラウザのSafariも素晴らしいが、私にとって、もっとも役に立つのがカレンダー機能である。
iPhoneと完全同期しているウェブ上のGoogleカレンダー
Googleカレンダーと完全同期できるのが画期的だ。私が、出張先で顧客と話し、そのまま次の会議予定をiPhoneに入力すると、ほぼ同時にGoogleウェブサイトのカレンダーに反映され、会社の事務局が即時にそれを確認できるのだ。
事務局がウェブサイト上のカレンダーで私の空白時間帯を瞬時に把握し、一々私に可否を問うことなく、新しいアポを入力すると、それもほぼ同時に、私が自分のiPhone端末でそれを確認できるのだ。
いままで、事務局との二重ブッキングやアポ登録ミスで、何度も顧客に迷惑をかけてきたが、これで一気に解決しそうだ。
訪問先の住所や連絡番号など、アポに付随する情報もiPhone端末でいつでも、どこでも航空写真付きのマップ上で確認できるし、ワンタッチで電話もかけられる。
心配事はたった一つ――。iPhoneをいかになくさずに持ち歩くかだ。機体自身が高価なのがまだしも、中身の価値を考えると、絶対になくしては困るものだ。もちろん、顧客企業の人事情報などは一切入れないようにしている。