命ある限り、燃え尽くし花を咲かせたい

 「Revolution」――革命。

 某顧客日本企業の日本人総経理D氏から見せられた経営改革宣言に躍った言葉だ。正直言って驚いた。

 改革ではなく、「革命」だ。従来の体制、従来の思考回路をすべて捨て去り、過去を否定し、自己を否定し、ゼロ出発を決意した総経理の顔を見て、私は、涙ぐんだ。

 経営にビジョンがないことで、私が何回も批判したことがあったが、目の前の書類には、堂々とビジョンがあっただけでなく、決意が書き込まれていた。何よりも、自分が引いて経営の最前線を譲り、若手中国人を思い切って抜擢した人事には、ただただ驚くだけだ。

 経営改革よりも、経営革命。その責任をすべて自分で取る。自分の逃げ道を自ら断ち切る姿勢には、男の美学、そして経営者のロマンを感じずにいられない。

 このような、顧客でありながらの同志、いま何人もいる私は、経営コンサルタントとして、これ以上ない幸せ者だ。

 私は命ある限り、燃え尽くし、この中国の地で花を咲かせたい。