「悪」の袋叩きだけで良いのか、敗者復活型の制度を考えよ

 心痛む大惨事になった。

 「2011年06月28日 無用の長物か、踏んだり蹴ったり走り出す北京・上海高鉄」を書いた矢先に、北京上海線ではトラブルが続出した。運行中の故障と停車、エアコンが切れ、締め切った車内ではさぞかし居心地が悪いだろうが、死傷事故に比べると微々たるものだ。

 浙江省で起きた高速鉄道の脱線事故は、最悪な事態になった。

 非難記事がすでに世の中に溢れているので、今回は、異なる角度から事件をのぞいてみようと考えた――。いま、全中国国民やメディアから罵声を浴びる中国鉄道部の責任者の立場はいかがなものだろうか。

 もし、あなたが鉄道部のトップや責任者だったら、いま何を考えているのだろうか、何をしようとしているのだろうか。・・・

 (全文は「ERIS中国ゼネラル」2011年7月27日号掲載)