試験合格おめでとう!「遠心力」と「求心力」の会社人材戦略

 「私、台湾の公認会計士資格試験に合格しました」

 嬉しい一報をしてくれたのは、当社エリス・コンサルティングのOGで現在台北在住のU子さんだった。日本人として、外国の公認会計士資格に合格するのが容易なことではない。U子は困難を一つ一つ乗り越える底力をもっていたのだった。○大会計事務所で働きながらコツコツと勉強しての成果だった。それに、信念と夢。

 普通の企業は、従業員に「求心力」を求めるが、私はまったく違うと思う。従業員に必要なのは、「求心力」ではなく「遠心力」である。「遠心力」とは、その従業員がいつでも自社を辞めて、世の中で食べていける力、サバイバルの力なのだ。

 「老板、昇給してくれ」というのは、一回きりにする。そこで応じてくれなかったら、二回目は辞表を出すことだ。それくらいの「遠心力」をもつ従業員は出世する。何回も昇給をねだっていながらも会社にしがみつく従業員は、大抵「遠心力」をもっていない人だ。

 一方、「遠心力」をもっている従業員を引き止めるために、それこそ、会社に「求心力」を求めるべきである。「求心力」とは、その従業員に十分なインセンティブを与え、その従業員に納得のできるキャリアパスを提供する制度とパワーである。

 「遠心力」と「求心力」の均衡が取れたとき、その会社は無敵になる。

 U子さんはまさに「遠心力」をもつ一人だ。台湾人弁護士のご主人について台湾へ移ることで、当社を離れた。当社は、もっと「求心力」をもてば良かったと反省をしつつも、幸せに台北で暮らしている彼女を見て、すっかり納得してしまった経営者の私である。

 そして、U子さんのことを誇りに思っている。U子さん、がんばって!次の夢に向けて……。そして、お幸せに!

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