シェフに内緒の自作料理、クロフォード・イン大沼の夕食

 「クロフォード・イン大沼」1泊(9月3日)の夕食は、館内ダイニングでフレンチコースをいただくことにした。

63665_1クロフォード・イン大沼滞在中

 何を隠そう。私は根っからのご飯党で、海外では恥かしくて断念するが、日本だと洋食の場合必ず最後、メイン料理にご飯を追加注文する。

63665_2魚介のカルパッチョ
63665b_2道南近海の魚のソティ

 本日も例にもれず、肉料理と一緒にご飯を持ってきてもらった。肉料理は、黒毛和牛ヒレのポワレ・ロッシーニ風フォアグラと温野菜添え。私は、肉の場合シンプル焼きが断然好きで、いつもソースをかけずに別容器で持ってきてもらっているが、結局手付かずじまいに食事が終わる。今日のソースは、トリュフ黒胡椒ソース。これはこれはとても豪華なソースで、そのまま下げるわけにはいかない。そこで、立花流の料理分解とリアレンジメントを施すことにした(シェフにはとても申し訳ないが)。

 まず、肉はいつものように、ソースを一切付けずに胡椒だけでシンプルにいただく。そして、フォアグラをご飯に載せ、トリュフ黒胡椒ソースをどさっとかける。はい、出来上がり。新たな一品――立花流フォアグラのハヤシライス、トリュフ黒胡椒ソース。

63665_3元の肉料理(右皿)
63665b_3立花特別リアレンジメントによるフォアグラのハヤシライス、トリュフ黒胡椒ソース

 何と美味のこと。フォアグラの豊饒なテイスト(少々しつこいが)が、日本米の粘り気にうまい具合に吸収され、それにトリュフの妖艶な香りと黒胡椒の程よいピリピリ感、渾然一体となった絶妙なハーモニーはもはや人間の言葉で表現できない、幸せの絶頂に導く女神に昇華する。

63665_4大沼産ワイン「年輪」(赤)

 本日の献立は以下の通り。

本日のアミューズ
新鮮魚介のカルパッチョ仕立て、季節に応じて3種玉子添え
地元野菜を使った季節のスープ
道南近海の魚のソティ、車エビと共にオリジナルソースとトリュフを添えて・・・
本日のシャーベット
特選黒毛和牛ヒレのポワレ、ロッシーニ風フォアグラと温野菜を添えて・・・
<シェフに内緒の立花特別リアレンジメント>フォアグラのハヤシライス、トリュフ黒胡椒ソース
パン
特製デザート
コーヒー
<ドリンク>
大沼産ワイン「年輪」、赤白2種類
日本酒・北海道限定特別純米「男山」
<食後のシガー>
ロミオ・Y・ジュリエッタ ショートチャーチル(強いクローブとドライフルーツいっぱいのスムーズなシガー、喫煙時間45分)