金正日総書記は死んだが、北朝鮮は生き返るか

 北朝鮮の金正日総書記が死去した。

 全国民に餓死せずにお腹いっぱい肉とご飯を食わせたい。基本的生存権を(密かに)掲げ、北朝鮮を変えようと希望を持ち続けた金正日はとうとう、現状を変えることなくこの世を去った。

 金正日は、アメリカにも負けず、日本にも負けず、韓国にも負けず、結果的に自分に負けた。父・金日成の影を払拭することなく、批判も否定もできず、抜本的な改革に踏み切ることがついにできなかった。

 「変化」を放棄し、「守り」に固執していれば、国も企業も滅びる。

 そして、世の中に、「公平の貧困」と「均等の貧困」があっても、「公平の富」と「均等の富」は決して存在し得ない。中国の改革開放史は後者を実証したとすれば、北朝鮮の二代の金政権は前者を見事に実証したといえよう。金氏一族の数少ない卓越な功績である。

 我々の企業経営も、金氏一族の北朝鮮政権にどこか似てきたら、それは末期症状であろう――。「守り」の姿勢に徹し、形上の「公平」を求めてはいないか。

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