年間連休予定はなぜ国が勝手に決めるのか

 通年のレギュラー人事制度講座シリーズは12回単位になっていので、新年に入ると、来年までの日程を決めないといけない。

 連休を避けるために、2013年の春節や清明節、端午節の連休日程を調べる必要がある。さっそくネットを検索すると、何と「2013年年間連休予定」だけでなく、2014年分も、2015年分も・・・ちゃんと載っているのではないかと驚く。

 通常、年末頃に翌年の連休日程を国務院通知で発表するが、設定ルールを知った民間人は気が早いので、向こう数年の年間連休予定をすべて作って公表しているのだ。

 中国の祝日は、政府が勝手に連休を組んでくれるので、中に土日が勤務日になったり、何でもない平日が休みになったり、毎年ころころ変わる。一番困るのが海外の企業や人間。中国のこの「年間連休予定」を知らないと、業務に支障が出たりする。一層、毎年末に中国の翌年の年間連休予定を国連に提出して、世界中に周知したほうが良さそうだ。

 私から見れば、まったく行き過ぎた国家管理だ。すべての国民が連休大好きというわけではない。連休よりも、バラバラと休んだ方が良いという人もいるだろう。少数ではあるが、日曜日に教会に通う人もいるだろう。なぜ、日曜日に国家命令で勤務しないといけないのか、あるいは有給を取らなければならないのか・・・。国家はなぜ国民の休暇嗜好まで代理判断、代理決定しなければならないのか。こんな代理権をいつ国家に与えたのか。いささか「越権代理」ではないか。

 国定の祝祭日が決まれば、あと連休を組むか組まないか、どう組むかは各人の自由に委ねればよいのではないか。