マレーシア移住ビザ申請開始

 本日3月15日、エージェントと契約を交わし、マレーシア移住ビザの申請を正式に依頼した。本来ならば自分で全手続を体験してみたかったが、仕事で時間がなく、結果的にエージェント任せになった。これまで1か月ほどかけて、必要書類をすべて取り揃えて、エージェントに提出した。本人が準備する書類はおおむね以下の通りだ。

 ① 銀行発行の預金残高証明(英文)(流動資産、金融投資の元本保証分)
 ② 無犯罪証明書(英文) (中国在住なら、中国の公証役場で発行可)
 ③ 給与・所得証明書(英文)(直近3か月分)
 ④ 結婚証明書(英文)(戸籍謄本提出で日本領事館発行)
 ⑤ 履歴書(英文)(自分作成)
 ⑥ 申請書類一式(英文)(エージェント記入)

 今回申請する移住ビザは、「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム」(略称「MM2H」)という10年間有効の居住ビザである。一回取得すれば、何回でも10年毎の更新可で、事実上の準永住ビザになる。なによりも、取得後、マレーシア国内に居住しなくても保持できるというメリットがある。定住は、私にとって当分先のことになるが、とりあえず、資格の取得だけは先にしておこうというのが目的。

75839_2在上海日本総領事館で取得した英文版結婚証明書

 日本人のMM2H保有者は昨年現在約1500名。今後の増加に伴い、移住ビザの取得が難しくなる可能性もあるため、早期取得を決めたのだった。

 各方面の情報によると、日本国内経済情勢の悪化と相まって、昨年大地震が追い打ちをかけるように、この1年間、「脱北者」ならぬ「脱日者」が急増しているという。その中でも、マレーシアは最近人気が急上昇しているようだ。比較的に緩やかな移住条件、長期間居住ビザの入手、何よりもアジアでは珍しく外国人が土地・建物を合法的に保有できる国なのである。

 30代のときから、私は老後の移住先調査を始めていた――スペイン、ハワイ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、タイ、フィリピン、シンガポール、インドネシア、台湾、マレーシア。まず、食生活と距離の問題で欧米が排除された。アジア地域に絞り込んでリサーチしていると、一時期タイが最有力候補に浮上していたが、国内の動乱が続き、不動産の外国人所有権問題と言語の問題もあって、割愛せざるを得なくなった。日本帰国も選択肢として常にあったのだが、ここ1年で完全に諦めた。

 長期居住ビザの確保、不動産物件(所有権)の合法保有、英語・中国語の通用度、政局・社会の安定性、食生活への順応、医療施設・サービスの完備(マレーシアも悪くないが、シンガポールも利用可)、物価の安さなど、総合コストパフォーマンスの評価で最終候補として浮上したのが、マレーシアであった。