マレーシアの不動産事情と最終候補物件選定

 イポーの不動産視察は、現地のローカル・デベロッパー3社と仲介2社に直接にアポを入れて下見を行った。業者はほとんど華僑系マレーシア人なので、中国語(マンダリン、広東語)と英語で事が済む。

83556_283556b_2イポー郊外メルバレー近隣物件、購入検討中の土地は約1200平米

 日系仲介業者に依頼した場合、不動産の取引が成約すると、相場として取引価格の3%を取られる。ほとんどの日系業者が直接に物件を持っていないので、さらに現地仲介業者に依頼したりする。その分、当然コストがかかってくる。ただ、日本語サポートがあるので、海外に不慣れな日本人には貴重な存在だ。

 私も当初マレーシアの市場調査や不動産下見のとき、日系業者にお願いしたことがある。下見ツアー料や現地仲介業者の紹介料を支払う形で依頼した。情報量の積み増しによって、徐々に自分でマレーシアの不動産サイトを検索して、直接にアポを入れるようになり、また自力作業によって各地域の相場感も把握できるようになったのである。

83556_383556b_3イポー郊外メルバレー近隣物件のモデルハウス

 ちなみにマレーシア現地仲介業者の場合、成約時の仲介料相場は物件価格の1%ほどに過ぎず、しかも買主でなく、デベロッパーや売り主が負担する場合が多いので、その時は買う方あるいは借りる方では負担なしということになる。

 愛犬2匹もいる我が家の場合、基本的に一戸建てしか選択肢がない。マレーシアの法律ではコンドミニアム(高層マンション、集団住宅)の場合原則犬を飼うことができない。一部勝手に飼っている人もいるようだが、近所から苦情が寄せられた場合かなり不利な立場になるので、そういうことはしたくない。

83556_483556b_4イポー市中心部の某リゾート団地のモデルハウス

 イポーで数か所下見したところ、最終候補として浮上したのは、イポー郊外に位置するメルバレー(Meru Valley)ゴルフ場リゾート近隣の丘の上にある住宅地物件とイポー市中心部の某リゾート団地である。いずれも開発中のプロジェクトでデベロッパーと直接に契約する。メルバレーの場合、注文住宅に近い形で建てることになる。

 現在はデベロッパーと条件交渉中。