遊びたいが遊べない

 「最近のブログ、オフビジネスのネタが多くて楽しいですね」

 某顧客企業の方に言われた。よく見ると、その通りだ。最近、旅行などの遊びネタの比重が大きい。前にも書いたように、私自身の価値観では、「遊び」に対してとてもポジティブに捉えている。

 日本も、中国も、「お忙しいですね」と「遊んでますね」に含まれる評価基準は歴然としている。でも、よく考えよう。「忙しいこと」と「遊び」、どっちが手段、どっちが目的なのだろうか?

 私の場合、たとえ、経営者になっている現在でも、仕事が自分の人生の最終目的と考えていない。仕事をサボることもある。少なくとも、「忙しいこと」が私の求める目標ではない。「忙しいこと」はあくまでも「過程」に過ぎない。

 日本人の場合、「忙しいですね」「頑張っていますね」は褒め言葉だが、欧米企業では、「You are very busy」「You are working hard」というのは、どちらかというと、「効率が悪い」「要領が悪い」というマイナス的なニュアンスさえあって、決して褒め言葉とはいえず、時と場合によっては皮肉的な意味も込められている。

 「Well done」「Good job」。よくやり遂げた、素晴らしい仕事(成果)。過程ではなく、成果を評価するのは、欧米流。その意味では、私は紛れもなく欧米派だ。ただ、アジア人である以上、まったく過程を見ないわけではない。そこで順番が重要だ。まず、結果を見てから、過程を見る。

 顧客企業の人事評価基準の設定についても、私はこのように主張している。とはいっても、恥かしいが、今週末はセミナーの準備に追われ、遊べる状況ではない。今月、9月は都合13回のセミナーで史上最高記録・・・。