日本を捨てよう、さもなければ捨てられる

 厚生年金基金制度は10年で廃止する。厚生労働省は本日、関連調整に入った(日本国内メディア報道)。老後の問題、ちょうど、昨日書いたばかりだが・・・

 不足額が生じた場合、厚生年金保険料で穴埋めする。そうすると、企業年金制度の根幹も崩れる。日本の年金制度の2~3階部分は崩壊することになり、サラリーマンはそもそも何のためにせっせと天引きで厚生年金や企業年金を引かれていたのか。

 そして、全日本国民の共通土台となっている1階部分の国民年金はこれから、果たして大丈夫か・・・。日本はすでに末期症状を呈している。私は以前、何度もブログで書いたが、日本は一旦破たんしたほうがよい、一旦破たんして再起したほうが早い。むしろ、もっとも恐れるべきは、日本が破たんできないことだ。重病の人で至急手術しなければならないのに、病人が自ら手術をしようとしているのだ。

 日本を捨てよう、さもなければ捨てられる。

 年金問題で「逃げ切り組」の人や資産家を除いて、基本的に方法は一つしかない――。自己年金で最大にお金を増やし、そして、老後は、安い海外で生活するしかない。

 「日本を捨てよう」。――私は、心の故郷を捨てるのではなく、物理的な居住地を変えろといっているのだ。

 「物心」の切り離しが必要だ。私は、日本人の将来に「三つの拠り所」を提案する――。

 「心の拠り所」=日本
 「身の拠り所」=物価の安いアジア諸国
 「金の拠り所」=香港など運用しやすい金融センター。