中国業務の縮小精鋭化とアジア事業の拡大

 勤続7年のベテラン女性社員が3月いっぱい、寿退職する。嬉しいのか寂しいのか、複雑な心境だが、幸せになってもらうために慰留するわけにはいかない。

 空席の補欠募集をしないことに決めた。新人育成も兼ねて、ほかのスタッフが業務を分担することで、引き継ぎが始まった。

 中国業務の縮小精鋭化を打ち出した以上、実践する。来年に向けて規模は現在の半分にまでダウンサイジングさせ、優良顧客と優良案件に絞り込む、という「選択と集中」の戦略だ。

 現在入居している虹橋の万都中心の事務所もだぶついてくる。再来年2015年に賃貸契約満期に合わせて、家具・サービス付きのレンタルオフィスに切り替える計画だ。というのも、オフィス家具やOA機器類もちょうどいい時期に償却済みとなり、新調しないで済むからだ。

 その代わりに、ミャンマーでは、ヤンゴン事務所を新設するとともに、スタッフと弁護士を数名雇用するほか、年末のマレーシア移住に合わせて、クアラルンプールに統括事務所を設立する。KLに秘書と事務局を置くつもりだ。そして、2014年の年間中国出張日程もすでに決まっている。

 上海の最新鋭のレンタルオフィスなら、テレビ会議やWeb会議などの最新設備が揃っているし、設備投資せずに活用できる。まさに、当社の今後の業務形態にぴったりだ。

 話が変わるが、フリーペーパーをみると、飲食業の進出がまだまだ全盛期のようだ。いまは世界の上海で、海外といえば上海しかないような雰囲気だ。その中でも人と違う行動を取る経営者がいる。上海でお世話になっている日本料理「門道」という割烹店があるのだが、そのオーナーが先月22日に、ヤンゴンで店を立ち上げた。しかも、なんと日本人板前さんを3人も投入するという。4月5日、当社ヤンゴン事務所の設立懇親会は、「門道」ヤンゴン店で行うことになっている。

 未開の地、何もないから、何もできない。何もないから、何でもできる。という二つの価値観がある。私は間違いなく後者だ。

 4月1日、今年3回目のミャンマー出張でヤンゴン入りする。日本の新年度に、新たな挑戦を迎え入れる。