ミャンマー事業戦略調整、脳力と体力のバランス

 ミャンマー研修従業員の上海受け入れはいろんな原因(プライバシーにかかわり書けないが)でドタキャンになった。せっかくビザをはじめ受け入れ態勢を整えたのに残念だ。

 ミャンマー事業について、すでに公表したとおり、当初の短期決勝型事業戦略に不適合点が露呈し、修正を行った。陸上100メートル競走からマラソンへ、2年から5年ベースに細く、長くとじわじわ浸透型に改めた。フルラインの事業内容も、当社得意分野で中核事業となる企業労働法務、人事、研修教育に絞り、資源を投入する。

 今のミャンマーで一番ニーズが高いのは、投資進出支援である。特に当局の許認可関連など・・・。コンサル業として事業展開の可能性が大いにあり、当座収益性のある分野でもある。これは10年~20年前の中国も同じだった。当社設立当時、日系企業の進出支援案件が多く、一時売上の半分を占めるときもあった。しかし、それが一過性のものになりやすく、またコンサル業としての参入障壁が高いとはいえないため、競争もし烈だった。

 そこに大量投資(特に時間の投資)をしていいものかと改めて考えてみた。結論はNOだった。中国を見て投資ブームが落ち着いて数年経つと企業経営上のコンサルニーズが出始める。ミャンマーの場合、企業関連の法整備がこれから始まることもあって、むしろ当社の本当の出番は3年から5年後ではないかと。

 かといって3年5年後にミャンマーに出ればいいじゃないかということでは決してない。この業種はノウハウの蓄積業種であり、今から始めて3年5年後の成熟期に備えてコツコツと蓄積することが欠かせない。

 すると3年5年細く、長く、脳力を上げつつも、体力を温存しなければならない。大企業と違って当社のような零細企業は特に固定費の削減など、資金面のことを考えなければならない。このような調整を今月中に終え、来月には今年5回目のミャンマー出張に出かける。