横暴なワンマン経営者がある日突然株式上場と言い出した・・・

 中国はTPP参加に検討を始めると表明した。これは大変いいことだ。横暴でめちゃくちゃなワンマン企業経営者が突然、一部上場したいと言い出したようなものだ。ぜひ、前向きに進めてもらいたい。

 今まで中国の最大な問題点は、諸外国と大人の対話ができてないことだ。世界の普遍的価値観よりも、「中国特色」を強調してき。TPPは、そんな中国特色を安易に容認しない。世界のルールをちゃんと受け入れ、かつこれに従って行動してくれれば、中国に新たな希望が見えてくるだろう。

 ただWTO加盟の前歴を思い出すと楽観できない。後から気がつけば、あらっ約束と違うじゃないかというのはこの国の日常茶飯事。このようなこと、二の舞を演じないように、オバマさんや安倍さんにしっかりしたたかに交渉の場に臨んでもらいたい。

 それにしても、TPP参加は中国にとって大きな出来事である。特に国内への影響が甚大だ。国有企業が下手にすると路頭に迷ったり(そのほうがいい)、株価の乱高下になったり、あるいは政治に抜本的改革を迫る契機になったりするかもしれない。当局者が本気で世界の仲間入りを望むのなら、真摯に姿勢を正すべきだろう。山賊軍団略奪行為の反日デモはもちろんご法度だ。さあ、誘惑が大きいが、自分の首を絞めるようなTPP参加、最終的に、中国の国内政治が許してくれるのだろうか。利権闘争の結果次第だ。

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