ABCとNEC、アジア人材育成談義@フレイザーズ・ヒル

108623_1河谷隆司氏と、フレイザーズ・ヒルにて

 フレイザーズ・ヒルを訪れた主たる目的は、グローバルマネジメント・コンサルタントの河谷隆司氏との懇談だった(現地で、氏の「昆虫教室」が開催中)。

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 河谷氏は早くも1986年に、「異文化コンサルタント」として独立し、マレーシアに18年間も在住した。東南アジアにおける日系企業の人材育成・国際化分野で長年活躍されたプロフェッショナルで、まさに業界の大先輩。

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 日本企業の数々の「持病」と課題、その話になると、互いに思わず頷きまくってしまう。日本モードから現地モードへの切り替えができないうえ(制度や企業風土、そして経営者本人の問題などなど)、せっかくスキルもあってやる気満々の現地人材が潰れてしまう。中国だけでなく、東南アジアの日系企業でも日常茶飯事だ。

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 私からは、中国経営・人材現場の問題提起として、同じ中国人幹部でも、欧米企業の「ABC」と日本企業の「NEC」の異質性を示す事例を挙げさせてもらった。「ABC」とは、「America Born Chinese」でいわゆる米国生まれの華系二世三世で、「NEC」とは、「Nippon Educated Chinese」で、日本留学を経た中国人のことである・・・。

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