新年度の新計画、木津さんとの合宿ディスカッションinクアラルンプール

 2015年前半から、当社エリス・コンサルティングのサービス体制強化とサービスラインの拡張調整案がほぼ確定し、本決定となった。私のロイター通信社香港駐在時代の部下で、現在謙信アセットコンサルティング(香港)代表の木津英隆さんがエリス・コンサルティングにパートナーとして加わり、早ければ来年7月にも上海へ移動し、上海常駐となる。

 まず、私のマレーシア移住に伴い、中国での顧客対面時間が若干減ったことに対し、日本企業顧客担当窓口として上海常駐日本人の設置によってむしろ私の移住前よりもサービス体制の強化を目指したい。木津さん自身も中長期的に特に法務や人事労務、企業経営分野でより専門的なスキルの習得、より高い対顧客付加価値の積み上げを強く希望しており、数か月前に私に相談を持ちかけたところ、その熱意に心打たれて、私は受け入れた。

 来年早々年明けてから、当社の一部の業務には木津さんも参加することになり、半年間のウォーミングアップ期間に入る。法律や労務関係の専門知識とコンサルティング実務について当社弁護士の下で研修を受け、ノウハウの蓄積を開始する。同時に日系顧客企業の担当窓口として機能し、より円滑な対顧客チャンネルの強化に取り組む。

 次に、当社では来年から一部サービスラインの拡張を行う。日本人のアジアへの移住・移働(働く)・起業に対するコンサルティング・支援業務も始める。特に当社顧客企業の日本人経営幹部・社員に対し、優遇的な付帯サービス(一部無料化)として提供する予定である。

 これは、私のマレーシア移住が決定となった2012年に遡ることになる。当時顧客企業を含めて周りから、移住の話をぜひセミナーにしてくださいとの要請があり、当初は当社本業のB2Bコンサルとは趣旨違いで、全然乗る気がなかったが、それがいざ「オフビジネス・セミナー」として開催したところで超満員の大盛況となり、上海や東京で何回も再開催になった。それを機に、私が「マレーシア移住の会」を創設し、これもオフ会的ものだったが、何といまFacebookメンバーを含めると1000名を超す大所帯になった。

 さらにこの2年間、当社顧客企業の日本人経営幹部がすでに複数名マレーシア移住のMM2Hビザを取得した。日本国内の事情もあって将来的にマレーシア等の海外移住ニーズの拡大がもはや必然的な帰結であろう。当社の人事コンサルティングは、「ヒト」という中核要素を掲げているうえで、その辺に限ってはB2BやB2Cに線引く意味が薄れつつあるといえよう。

 移住・移働は多方面にわたり、将来的なリタイヤ後のものに限らず、むしろ現役時代からの海外基盤づくりが大切で、その辺の動き、日本人のアジアでの起業や経営活動がどんどん活発化の様相を呈している。もちろん、このような背景に日本人の資産形成や資産運用基盤の多元化も加速し、「移財」のニーズも旺盛になろう。この辺、木津さんの長い経験と実績の価値の最大化を期待したい。

 まさに、「移働・移住・移財」がキーワードになる。1月下旬にも上海でこれをテーマにしたセミナーを開催する。今日まで2日間にわたって来馬し、私の自宅に泊まり込んだ木津さんとじっくり話し込んで、理念を共有し、抱負を語り合った。

<付記>
 木津さんの謙信アセットコンサルティング(香港)について法人も業務もすべて存続し、エリス・コンサルティングの香港拠点、資産運用コンサルティング部門として機能する。既存の顧客を含む全顧客に対し、従来通りのサービス提供だけでなく、エリス・コンサルティングの資源の共有によって最大限の価値提供に取り組んでいきます。ちなみに、私自身も謙信アセットコンサルティング(香港)の一顧客です。

<後続>