結婚25周年、銀婚式はクアラルンプール市内の寿司店「日向」で祝う。
KL在住の美食家友人H氏一押しの店。開業して2年、一切広告を打たないというだけで魅かれてしまう。広告嫌いというわけではないが、広告を打たない店が好きだというのが率直な気持ちだ。口コミで経営が成り立つことは客に認められる十分なパフォーマンスがあったからだろう。そして、広告費予算を品質向上や従業員の賃金アップに割り当てることになればさらに大きな意義がある。
カウンターに座って料理長に確認すると、新聞記事の取材は受けるが、広告は絶対に打たないと想定通りの答えだった。要は費用をかける広告はやらない主義なのだ。素晴らしい。早速いただこうとおまかせコース。刺身から始まって焼き物、揚げ物と一通り料理を楽しんで、日本酒も一本開けたところで握り始める。最後の食事は、うに、いくらとねぎとろのミニどんぶりという贅沢さだ。
「痛風丼です」、料理長が冗談半分でいう。がはは・・・。その通りだ。味は？ご想像にお任せします。最後の最後にお祝いのスペシャル・デザートをいただく。
素晴らしかった。花も団子も揃った店であった。ご馳走様でした。