「悪意売り」とは何か、賭博場化した株式市場暴落の表と裏

 中国の株式市場はまたもや暴落。6月の暴落、なし崩し的な株価下落を受け、政府が手を尽くしてこの結果、百薬が無効の現状で絶望感が漂う。

 手を尽くしたとは、買い支えの総動員と売り阻止である。政府の一声で証券会社や基金がいっせいに買いを入れる。そこまでは問題なくできるのだが、問題は売り。売りの阻止はなかなか難しい。

 売るなと言ったら売るな。売ったら逮捕するぞ、なんてことできっこないだろう。子供の遊びじゃあるまいし。いやそれはできてしまうのだ。「悪意売り」にしてそれを摘発する。

 正直金融に詳しくない私は「悪意売り」とは何かよく分からない。素人的に考えると「悪意売り」があるとすれば、「善意売り」も存在する。では、「善意売り」とはまた何か。株の売買にもまず「善悪」の区分をしなければならないのか。大変だ。

 弱者層保護を専門とする、北京理工大学の胡星斗教授はBBCの取材に対し次のように述べた。

 「中国政府が株式市場に過剰な介入をする政策を取っている以上、『政策市場』が出来上がり、それが必然的に乱高下する。他方、中国の個人投資家もこのような『政策市場』に希望を寄せ、政策を推測しつつ、市場の乱高下に投機する。結果的にインサイダー取引によって少数の大口有力株主が大儲けし、小口投資家は大損する」

 もし、「悪意売り」のような投資家がいるとすれば、その悪の根源とは何か、明らかだ。

 胡教授がさらに指摘する。「中国の大衆は賭博の心理が一般的だ。世界各地のメジャーな賭博場に行ってみるとよい。中国人で溢れている。株式投資も賭博だ。余裕資金ならまだしも、家を売って金を借りて一発勝負するのだ。もし、政府の株式市場への介入行為が市場を賭博場にしてしまったというのなら、それは中国人投資家の賭博心理に迎合しただけだ」

 賭博場化した中国の株式市場は、これからどこへ行く?
 

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