在中日系企業に痛ましい事件が発生した。
3月28日午後14時過ぎ、セイコーウオッチ上海現地法人の事務所で惨事が起きた。同社の58歳の男性従業員が刃物で、上司にあたる34歳の女性マネージャーを刺し、殺害した。現場にいた受付の女性従業員も顔と腕を切り付けられ、重傷を負った。
暴力、殺人行為に抑え切れぬ怒りを覚えるとともに、なぜこのような事件が起きたのか、なぜこれを食い止めることができなかったのか、数多くの疑問が浮上した。
起因が仕事上のトラブルということだが、殺意を芽生えさせるほどのトラブルは相当重大なものであろうし、また時間的蓄積もあっただろう。これを会社の上層部が事前に知らなかったのか、適正なアクションを起こしたのか、日常管理上のリスク察知・予防制度は機能しなかったのか。言ってみれば、大惨事は本当に予測・予防できなかったものか・・・。
これから、事件の公判傍聴を含めて、あらゆる公開ルートを通じて問題の根源を究明し、痛ましい教訓として在中日系企業の経営陣と共有していきたい。
<参考メディア>
http://www.sh.xinhuanet.com/2016-03/29/c_135231799.htm (新華網)
http://money.163.com/16/0328/17/BJ8TL6J800253B0H.html (網易財経)
http://www.le.com/ptv/vplay/24978383.html?ch=baidu_s (上海TVニュース)