1つの時代の終焉、シェラトン虹橋が錦江に変わる

 3月22日(水)、上海到着。最終営業日のシェラトン上海虹橋にチェックイン。23日零時から、1992年に開業したこの老舗ホテルは「虹橋錦江大酒店」として生まれ変わる。

 1つの時代の終焉だ。外資系ホテルの元祖、上海虹橋地区のランドマークでもあるシェラトンは、ついに、中国系資本の錦江集団に売却され、スターウッド系統(SPG)から脱退した。

 私がロイターの駐在員として1994年に上海へ赴任したとき、最初に上司に呼ばれ打ち合わせランチを取ったのはこのホテル、当時のウェスティンだったのである。

 90年度初頭の外資系ホテルといえば、まず優秀な若者にとって人気の高い就職先であった。英語ができることはバラ色人生の入場券だった。しかし25年後、公務員は外資系に取って代わり、その応募に長蛇の列が並ぶようになった。

 今の上海はすっかり変わった。25年、四半期というのは1つの区切りで考えたい。隔世の感を禁じ得ない。1つの時代の終焉である。

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