<上海・松江>地場料理「竹筷子」、素朴さ際立つ

 上海郊外の松江に出張中、今回は日系企業の幹部研修を引き受けての5泊という長い滞在。せっかくの機会だから、松江の地場料理を食べてみたい。

 「竹筷子」は数少ない松江料理の1店である。「竹筷子」とは、竹箸のこと。どちらかというと、素朴な家庭料理あるいは農家料理のイメージが極めて強い。

 「稲草扎肉」。「扎肉」とえば、浙江料理。浙江省に近い松江は相当その影響を受けたのだろう。豚の角煮ではあるが、笹の葉で縛り付けて仕上げるだけにより素朴さが際立つ。見た目より、あっさりしているし、旨い。ご飯が欲しくなる一品だ。

 「小腸百葉結」。ホルモンと押し湯葉の醤油煮込み。これも典型的な江南料理。ホルモン大好きな私だが、中国では食の安全を考慮してあまりホルモン系に手を出さないが、ついついて誘惑に負けてしまう・・・。

 「獅子頭滷蛋」。これが出たら、もうご飯抜きでは話にならない。ついつい食べすぎ、そして白酒の飲み過ぎ。ほかにもいろいろ食べて、勘定を締めてみると、1人100元ちょっと。安い、安い。

 ご馳走様。