中国市場やら日本市場やら、市場の属地性よりも、私は属人的に捉えている。
以前、中国で創業したとき、「中国ビジネスコンサルタント」という肩書を私は、物凄く嫌っていた。講演会でこういう肩書で紹介されても、すぐに訂正するくらいアレルギー性だった。
私はクライアント企業について動く。そしてクライアント企業もその顧客にくっついて動くべきだ。中国を捨てるべきときは、躊躇なくそう助言する。
私は、属地的な愛着はまったくない。ベトナムもまた然り。時期が来たら、次のフロンティアへ移動する。キャラバンのような遊牧性に価値を見出す。
そういう意味で属地的な農耕社会には親和感をもたない。時は狩猟採集社会への回帰、そういった部分もじわじわ出始めているのではないかと、私は直観する。