米大使館のエルサレム移転、トランプ氏の賭けの行方

 トランプ米大統領は、イスラエルにある米国大使館をエルサレムに移転する意向を表明した。

 トランプ氏は決して馬鹿ではない。ある種の賭けではあるが、総じて英断だと思う。短期的に確かに火種になるかもしれないが、長期的に既成事実の固定化という観点では、有利なアプローチにもなり得る。

 トランプ氏の個人の年齢や財務バッググラウンド、キャリアから見ても、彼はサラリーマン大統領でなく、経営者型大統領である。企業経営と国家運営は根本的に違うという識者もいるが、果たしてそうなのか。歴史が証明するだろう。

 トランプ氏がもしや、死ぬ直前にノーベル平和賞をもらえるかもしれない。ちなみに、彼の思考回路と発想は、日本人経営者や政治家が逆立ちしてもかなわない。

<次回>

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