義理チョコショック、立花さんは女性に嫌われませんか?

 「立花さんは哲学ばっかりやっていると、女性に嫌われませんか」。某友人に聞かれた。そう言われてみれば、そういう気配はなくもない。私は決して女性にもてるタイプではない。

 ずいぶん昔の話。私はバレンタインデーに某女性からチョコをもらい、考え込んだ。「気分でも悪いの?何考えてるんですか」と女性に聞かれた。すると、私が答える。「義理チョコの仕組み」。「えっ、そんなの考えないでしょ、普通は」。呆れ顔の彼女を目の当たりにして、「嫌われた」と私が実感した瞬間だった。

 業者がいかに「義理チョコ」という仕組みを拡販戦略に利用しているのかと、私が考えていたのだった。

 倫理学者や心理学者といった専門家の一般論的な説によれば、女性の場合は「他人(ヒト)に対して関心を抱きやすい」が、「分析やシステムの構築(コト)に対して関心を抱きづらい」と。まあ、あくまでも一般論ではあるが、しばしばそれが当たる場面が多い。

 でも、例外もある。恋人と別れた女性が、なぜ失恋したかという私の分析を聞いて突然手を叩いてしまった。「全部その通りだわ。元彼と会ったこともない立花さんの推論、全部当たってる。だから、彼と別れるのが正解でした。それでよく分かった。すっきりしたわ…」

 なぜ、私の分析に興味を持ったのか。考えてみると、これもひとえに「ヒト(元彼)に絡んだコト(分析)」だったからではないか…。

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