南部アフリカ紀行(15)~ジンバブエで頂く鰐ステーキと蒸留酒

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 5月11日(金)、ナミビアからジンバブエへの移動日。

 アフリカ大陸内の移動は、別途手配でネットで購入した航空券を使う。ウィントフックからビクトリアフォールズまでの航空便はデイリーではない。そこで万一欠航となった場合のリスクを考えて、今回ビクトリアフォールズでの滞在は余分1泊を追加しておいた。

 午後、定刻より少々遅れてウィントフックを飛び立ったナミビア航空SW405便は、16時前にジンバブエのビクトリアフォールズに到着。小さな空港で一番乗りで入国手続を終える。無事、ジンバブエとザンビアの2か国往復可能な数次ビザ「KAZA UniVisa」を取得。空港の到着ロビーにライオンのハンティング・シーンを生々しく表現したマスコットが歓迎してくれるところがいかにもアフリカ的だ。

 タクシーでザ・キングダム・ホテルに到着したのは、17時前。古い大型ホテルだ。一応5つ星は付いているようだが、内実が伴うかどうか定かではない。地理的には目抜き通りの角にあって、しかもビクトリアの滝まで徒歩で行けるという利便性がある。部屋に入ってみると、まあまあ清潔で悪くない。

 夕食はホテルの近くにあるアフリカ料理店「Mama Africa」で取る。まずローカルビールのザンベジ(Zambezi)。各地を旅してそれぞれの地方のビールを飲むのが楽しい。味よりも旅情を求めるところであろう。

 ビールが得意ではない私はすぐに次の酒に移る。本日はメインステイ・ケイン(Mainstay Cane)に挑戦。南アフリカ産のラム酒。ラムを意識させるような香りは控え目であくまでも重厚感を強調する酒だ。40度以上という非常に強い酒だけに、私が数杯のショットを開けたところ、さすがにマネージャーもびっくり。

 料理はどうしようかと、メインはワニステーキを注文。ワニ肉というのは、大雑把に言ってしまうと肉と魚の中間、あるいは肉ならば豚肉と鶏肉の中間といったほうが分かりやすいかと思うが、とにかく淡白な風味で大変美味しい。

 ご馳走様でした。明日はメインの滝観光とザンビア日帰りが予定されている。歩く距離が長く体力も要るので、それに備えて早めに撤収。

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