新元号の発表に先立って・・・

 明日は新元号が発表される。元号一覧をみていると、「客体性」と「主体性」の分類ができることに気付くはずだ。

 たとえば、「昭和」も「平成」も、平和や繁栄であれという「客体性」(Wish=願い)が表れている。一方、「明治」は「正しい姿勢を執って、天下は明るい方向に向かって治まる」と、「主体性」(Intention=意図)が込められている。

 今の時勢をみると、日本人に最も必要なのは、確固たる主体性ではないかと私は思う。ところが、人気ランキング上位の「安久」などは、いずれも完全な「客体性」。これもある意味で、今の日本人の他力本願の表出といっていいだろう。

 祈願だけでは安泰がやってこない。そんな世の中である。

タグ: