「じゃがポックル」、私の持ち歩く北海道

 札幌出張の帰り、「じゃがポックル」を大量購入。菓子類を基本的に食べない私には、これだけは別格だ。

 加工食品は立花流に分類すると、基本的に「工業製品」の部類に入る。ただ「じゃがポックル」は私の判断基準(一部、主観的なものだが)では、「農産品度」の高い菓子である。

 じゃがいも、じゃがいも。いかにもじゃがいもらしい。工業化の過程への抵抗すら感じられるほど、農産品の、しかも皮のついた原初的なじゃがいもであり続けようという姿勢に魅了される。

 サクサク感も素晴らしいが、少しの時間差で口中に広がるあの食感はまさにじゃがいもである。濃厚さと芳醇さに、少々自己主張した塩気がまたポイントをなし、ハーモニーを演出してくれる。そして、この手の商品にありがちなオイリー感はほとんどない。油が手にベタつかない。

「じゃがポックル」――私の持ち歩く北海道である。